2022/02/06 14:30
ヴィンテージのフレンチワークを元に製作したジャケット。
元はカジュアルなつくりのものですが、今回つくったジャケットは背面のみテーラードジャケットのような絞り方をしています。
これにより前から見たら割とゆったり、後ろは少しスッキリ見え、元のワークジャケットとは異なる雰囲気に仕上げました。
ワークジャケットですが袖の雰囲気はアンコンジャケットくらいに見えるかもしれません。
可動域、ゆとりなどは元のワークジャケットの袖に近いですが袖の付け方、縫い方を変更する事で元より少しエレガントに。
また元のワークジャケットより更に肩傾斜が強くなっている分、着た時はよりドレスライクでシャープな印象に見えます。
肩のゆとりは少なく袖のゆとりはたっぷり。
前端、衿付近にもゆとりを入れる事で、ボタンを閉めて着た時と開けて着た時の雰囲気が全く異なるつくりになってます。
衿ぐり周りのゆとりが重力で落ち、前端にドレープが現れます。
このドレープが歩いた時に外側に逃げて躍動感のある雰囲気になります。
ステッチワークも元ネタよりだいぶミニマルな印象です。
腰のパッチポケットはコバステッチに閂止めのみ。
ポケット口にステッチはなく、二つ折りロックの簡素な仕様です。
ワークの洋服は丈夫さ、タフさが良さでもありますが
このジャケットには本当にガシガシ使えるようなタフさはありません。
それよりも柔らかいつくりの洋服が好きです。
あくまで視覚的にワークジャケットを捉えいるだけです。
イシオ コースケ
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